新型コロナウイルスの経緯、免疫力、BCGワクチンについて調べてみました。
感染症になりやすいシニアにとり、やはり日々の食生活から免疫力を最大限にして、抵抗力のある体にしておくことが重要であることが医学関係の文献から多く報告されています。
記事とは関係ない画像ですが、少し春をお届けして癒しになるといいかな( ´艸`)
コロナウイルス感染の世界的な経緯
今回の新型コロナウイルスは中国からあっという間に世界中で感染拡大してしまいました。グローバルな時代なんですね。
新型コロナウイルスの経緯 世界流行 2019年 ~
2020年1月16日 国内発感染者 3日に武漢で発熱 6日に帰国
2020年1月31日 「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言(WHO)
2020年2月13日 国内発死者 80歳女性
2020年3月29日 ザ・ドリフターズの『志村けん』さん死去
2020年4月13日 緊急事態宣言発令:13都道府県(政府)
2020年4月17日 世界185ヵ国感染、
感染者:2,100,143人
死亡者: 140,800人
回復者: 389,651人 (参考:ウキペディア)
2020年4月19日 国内感染者:10,274人
死亡者: 223人 (FNN情報)
中東呼吸器症候群(MERS) の経緯 中東など18ヵ国で発生
感染は、人から人、ラクダ
2012年7月 サウジアラビアから発生
2014年3月~5月9日 感染者330人(内サウジアラビア人290人)
2014年6月 感染者:820人
死亡者:286人 (死亡率:34.8%) WOH公式発表
(日本内科学会雑誌:参考)
重症急性呼吸器症候群(SARS)の経緯 世界流行 26ヵ国 2002年 ~ 2003年
2002年 アジアから発生 国内感染はなし
2003年2月 広東省で感染した医師が香港のホテル宿泊した際、10人に感染
航空機で世界中に拡散した
1年間で 感染者:8098人
死亡者: 774人 死亡率10%
(日本内科学会雑誌:参考)
SARS,MERSから特に注意すべきこと
重症になる人は持病がある人:糖尿病、心臓病、高齢者
旅行者が注意すべきこと (赤字は新型コロナウイルスでも共通)
- 動物に近づかない
- せきをしている人に近づかない
- 人混みをさける
- 生水、生ものを口にしない
(獣医疫学雑誌:参考)
2019.新型コロナウイルスは飛沫(ひまつ)感染、接触感染
空気感染は起きてないようです。閉鎖空間で近距離で多数の人との会話で拡散。くしゃみ、せき、つばから、また、電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すりなどなど感染者がさわったところから感染して行くのではないでしょうか?
高齢者が感染しない強い体にするには免疫力をつける
免疫力低下は感染症になるリスクが高いと医学会から多く報告されています。免疫機能は60歳をこえると20歳の半分以下になるといいます。
免疫力の基本:睡眠・栄養・持病の管理
感染症に対するリスクが高い高齢者や子供は日頃から免疫力を高く維持することが重要です。ビタミンCが風邪予防になることは既に知られています。
高齢者の睡眠
すいみんは一生において、年齢によって大きく変化していく生理現象
- 思春期後半の睡眠時間は8時間程度
- 70歳から75歳頃の睡眠時間は6時間程度
高齢者が良く言う「朝早く起きてしまい、そのあと眠れなくなりつらい」
単に早すぎる時間帯に寝起きしている可能性が高いとされています。
良い睡眠をとるためには
- 眠くなったら布団に入る、することがないから布団に入ることはしない
- 昼寝は15時ごろ20~30分程度、1時間以上はしない
- 日中に十分な光を照射すること、外出してお日様にあたること
- 夕方以降のカフェイン摂取をやめて、麦茶やハーブティに変える
- 寝酒は睡眠の質を悪くするので習慣にしないこと
参考:日本老年医学会雑誌第54巻第3号「高齢者の睡眠障害」
栄 養:体の抗酸化能力を最大化にしておく
体は年齢とともに老化していきます。それは活性酸素によって細胞がさびて(金属がさびる)いくことです。このさびる(酸化する)のは活性酸素の仕業です。絶えず作られる活性酸素が蓄積されると、老化の進行、がんの細胞が増殖、動脈硬化、生活習慣病などの原因です。
抗酸化とは、活性酸素によっておきる酸化(劣化する、ダメージを受ける)をおさえることで、抗酸化作用は活性酸素から体を守ることです。
活性酸素が年齢とともに増す原因は
- ストレス
- 食品添加物
- タバコ
- 激しい運動
- 多量飲酒
- 紫外線
日ごろからバランスの取れた食事、適度な運動習慣ならびに十分な睡眠により抗酸化防御機構を良好に保つことが重要です。 参考:厚生労働省:e-ヘルスネットの「栄養と食生活」
免疫力と抵抗力は根菜から、一緒に食すると抗酸化作用を高めます。代表的なもの
- ビタミンC:レンコン、ジャガイモ、ブロッコリーなと、野菜、果物
- ビタミンE:ブロッコリー、ナッツ類、かぼちゃ、
- ビタミンA:ニンジン、緑黄色野菜
- コエンザイムQ:いわし、サバ、牛肉、豚肉
- フラボノイド系ポリフェノール:赤ワイン、大豆、タマネギ、緑茶、ごま
- その他:ウコン、コーヒー、米ぬか、ニンニク、ネギ類
免疫力高める:ニンニク、タマネギ、長ネギ
免疫力アップ10品目の順位
研究者から注目される、免疫力に重要なのは「腸」です。L-55乳酸菌は驚異的に強く、生きた状態で腸まで届く菌です。L 55株はインフルエンザウ イルスや NDV(ワクチン療法薬の一種)に限 らず, 幅広い感染症に対して効果を 発揮する可能性が示唆された。 いまだに予防 と治療法が十分ではないウイルス感染に対 する予防の観点から, 日常的に L-55株を摂取することによって,ウイルス 感染リスクを低減できると考えらています。
「平成25年度酪農科学シンポジウムの報告書を参考」
その他、キノコ(食物繊維)、発酵食品の納豆、みそ、醤油、漬物などバランスよく食することが大事です。
持病の管理
持病は自分自身の強い管理と良い主治医の指導をうけることが重要ではないでしょうか? 糖尿病、高血圧、心臓病などは要注意のようです。
BCG(結核予防ワクチン)がコロナウイルスの予防効果は仮定にすぎない
BCG ワクチンの効果は,乳 幼児結核,結核性髄膜炎などの重症結核において認められ ていますが,成人の肺結核に対しては部分的であることか報告されています。
(日本薬学会機関誌ファルマシア54巻9号参考)
BCGワクチンが廃止された国に比べて、BCG実施国では感染者数が低いく、また、他国のBCGワクチン実施国ではコロナウイルス感染症の影響が少ないそうです。オーストラリアやオランダでは臨床試験が始まっているようですよ。
日本ワクチン学会では
「新型コロナウイルスによる感染症にBCGワクチンが有効ではないか」という仮説は科学的に確認されたものではなく否定も肯定も推奨もしないと報告されています。
おわりに
高齢になると免疫力が低下して肺炎などにかかりやすいとされています。日頃からストレスをためないで食事から免疫効果を高めるものを美味しくいただくことに励みたいですよね。
グループでの山歩きは残念なことにしばらく中止です。かと言って何もしないで居ることはストレスをためることです。密閉・密集・密接をさけ、全く感染環境に程遠いなら散歩や里山の山歩きは美味しい空気の中で運動ができて食事・睡眠・ストレスに効果があるように思えます。
L-55株=ヨーグルトはネット購入できます
最後の画像:花の里山は「天国に一番近い里」人口わずか13人の川角(かいずみ)集落:島根県邑南町川角集落です。