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秋の山菜大「ムカゴ(むかご・零余子)」。採る、保存する、おいしく食べる。まで

ムカゴのおつまみ

ムカゴのおつまみ

里山歩きだけでなく食の恵みにも興味がある。

 

簡単に収穫でき、おいしく食べられるものを知りたい。

 

山菜に興味があるけど

 

秋にはどれがおてごろに始められるかわからない!

 

 

そんな方におすすめしたい食べものが「ムカゴ」。

 

 

 

 

ムカゴの知識、採り方からおいしくいただく方法まで

写真付きでご紹介します!

 

 

 

そもそも「ムカゴ」ってなに?

ムカゴは一言でいうと自然薯(じねんじょ)の赤ちゃん。地中の山芋・自然薯(じねんじょ)のつるが地上にのび、枝分かれする付け根にできる塊(珠芽:しゅが)をムカゴと呼びます。

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道路脇の木に巻きついたムカゴ

ムカゴは自然薯の珠芽なので、畑などで自然薯(じねんじょ)の栽培もできる、まさに生命力の源のような存在。

 

 料亭や旅館などではムカゴは高級食材として扱われているのですが、秋にはそれがタダで採り放題なんです!!

 

秋の山菜の大様「ムカゴ」は栄養も豊富!期待できる7つの栄養と効能

山芋・自然薯の珠芽であるムカゴは濃縮された栄養素の塊のようなもの。山菜の大様と呼ばれるワケは次のような7つの栄養と効能があるからです。

 

  1. ビタミンB1:疲労回復、糖質の代謝を助けるエネルギーをつくりだす。
  2. ビタミンB2:細胞の新陳代謝、皮膚や粘膜の機能維持
  3. ナイシン:皮膚や粘膜の健康維持やサポート、脳神経を正常に働かせる
  4. パントテン酸動脈硬化の予防、ストレスの緩和
  5. 葉酸(ようさん):貧血予防、新しい赤血球を作り出す
  6. ビタミンC,ビタミンE:動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぐ、免疫力を高める
  7. カリウム疲労回復、利尿作用や高血圧の予防

その他:カルシュウム、リン、マグネシウムなどを含む、また、消化酵素の一種のアミラーゼやムチン(粘液)やアルギニン(強精効果)も多く含みます。

ムカゴが取れる時期や採り方

ムカゴを初めて知る人でも、ムカゴそのものを知っていた人でもあらためて、おいしいムカゴがとれる時期・環境や採り方をご紹介します。

 

ムカゴが取れる時期や環境は

ムカゴのもっとも熟したおいしい時期は10月~11月初旬。葉が緑から黄色くさしかかる時にとれるムカゴは手でつまむとポロッと簡単に採れます。葉が茶色く枯れるとムカゴも少し黒く、硬くなってきますが、それでもおいしく食べられますよ。

 

 

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自転車で山村を散策して見つけたムカゴ

 

 

  9月中旬

  10月

  11月 

  12月初旬

  

   

  黄色

 黄色茶色

  茶褐色

 大きさ

 1ミリ~2ミリ

 6ミリ~10ミリ

 10ミリ~15ミリ 

  20ミリ~

 食べごろ

  未完熟

  やや完熟  

  完熟

  硬くなる

ときに30~50ミリのムカゴを発見することもあります!

 

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これよりもっと大きいムカゴもありま~す!

 

 

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葉が枯れ始めたムカゴ

 ムカゴの採れる環境は日当たりが良く、近くに小川、池などがある傾斜(道路脇)によくみつけることができます。多くは里山や山村のなかで発見することがおおいのでハイキングの途中に注意して歩くと簡単にみつけることができますよ!

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町の塀で見つけた小さなムカゴ 

 ムカゴを知らない人は、もし、田舎町でハート型の先がとんがった黄色葉っぱを見かけたらムカゴのつるかも? 近づきツルの枝に茶色塊があればムカゴです。

 

ちなみに北海道や青森など寒い地方ではムカゴを栽培されることが多く、スーパーや道の駅で見かけるのはほぼ畑で栽培されたもの。ネットやスーパーの価格は200gが300円~600円。1キロ単位になると1000円以上!!

 

自分で見つけることができればこれがすべてタダだから里山はありがたいですね~

 

ムカゴの採り方

ムカゴの採り方は手で直接採るか、つるや枝をひっぱりボロボロと落としてキャッチするかのどちらかがおすすめです。

 

足元だったり、藪の中に半分身体をうずめる時もあるので、足元などにヘビなどの危険な生き物がいないかを事前にチェックするとよいでしょう。

 

最もおススメする方法は折り畳み傘を逆さにし、ボロボロと落ちる習性を利用していっぺんにムカゴを収穫する方法ですが、ムカゴと一緒に小さな虫なども入ってくるのでなれない方は最初は手でひとつづつ採ることをおススメします!

 

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こんな感じで傘でキャッチ

 

ムカゴの処理とオススメしたい保存方法

持ち帰ったムカゴは汚れや虫に食われたものなどいろいろ。

 

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こんなムカゴはやめましょう!

 初めての方はまずは小さい物でも手で採れるものをとってみるとよいですよ!

 

美味しくいただけるよう4つの手順で保存しましょう。簡単です!

  1. 水洗いと乾燥(かごに入れて日干し)、水分がすっかり取れたらOK。
  2. 虫食いや黒ずんだものはより分ける。
  3. 大小を分けておくと目的の料理に使いやすい。
  4. 保存方法はジップロックで冷凍保存(採れた日付や場所を記入次回のため)

  

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水洗いして日にほしているムカゴ

冷凍保存で一週間くらい寝かせるとムカゴの味わいがより増して美味しくなりますよ。

 

おつまみ~ご飯~パスタまで!ムカゴのおいしいい食べ方

ムカゴ本来の味は、ねっとり感とホクホクと自然ならではの奥深い味わい。品の良い味わいと小さい形状。冷凍庫からそのまま出してすぐ火に架けられることから、いろいろな料理に使うことができます。

 

ビールのおつまみ

おつまみですからムカゴは大きめなものがいいです。

フライパンでごま油は少々、ベーコンの角切りとムカゴを少々のお塩炒める、約5~6分程度、ムカゴにお箸が通ればOK。

 

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フライパンで炒めたムカゴ

 

 もっともポピュラーなムカゴご飯

あまり大きなムカゴよりも小~中程度がご飯には合いそうです。見かけもよいかな?シンプルにお酒と塩で炊き込みました。本来のムカゴの味を楽しむためです。

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ほくほくのムカゴご飯

 ムカゴのペペロンチーノ

 

ムカゴ、タマネギ、ベーコン、レモンのペペロンチーノはバツグンにおいしかった!!彩りにブロッコリーなどを添えてみてください。工夫はあなた次第!

 

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ちょっとおしゃれなムカゴ料理

 

秋の里山を散策しながら無料で収穫できる「ムカゴ」は楽しい!

ムカゴの紹介から採り方、保存方法、食べ方などご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

 

ちょっとコツをつかめば簡単に採って美味しく食べれるのがムカゴの最大の特徴。楽しくおいしい山菜です。

 

疲労回復、動脈硬化、免疫力を高めるなど、体にも良い食べ物として重宝されてきたあ里山の恵みです。みなさんもムカゴ採りからぜひ始めてみませんか?