【初心者向け】島根・北山山系『枕木山(453M)~大平山(503M)中国自然歩道ハイキング』2019.11.30
枕木山の舗装道路からスタート、途中から落ち葉のふかふか水平動をのんびり歩き
中海・宍道湖・日本海を眼下に遠くに大山(鳥取)、隠岐・三瓶(島根)の絶景を眺望
ラスト!大平山の急登な登りと下りのバラエティな中国自然歩道の島根北山山系
少々、長い記事ですが、どうぞお付き合いしてくださいネ。
コースタイム:枕木山下駐車場~大平山登山口 5時間コース
大平山登山口:新道(しんみち)トンネル側車1台デポ(8:35) ~ 県道431号線 ~ 本庄町・枕木山線 ~ 華蔵寺駐車場(9:32) ~ 枕木山(まくらぎさん);453m下駐車場(10:13) ~ 三坂山(みさかやま);535.7m の分岐(11:17) ~ 澄水山(しんじさん);507m (11:35)~ 滝空山(たきそらやま);475m ~ 林道北山線と大平山(おおひらやま);503m の分岐(13:27) ~ 大平山山頂(14:02) ~ 大平山登山口:新道トンネル側(15:30)
トイレの場所:枕木山下駐車場~大平山下山後もトイレはありません
- 華蔵寺の境内
- 枕木山下駐車場
- ソフトビジネスパーク島根の駐車場(大平山登山口横の県道21号線を西持田方面、北山農免農路分岐の信号を左折して上がる)
メンバー:私は取材山行
男性7人、女性6人 計13人 年齢:65才~78才
登頂してない山頂の様子
装備・持参物
個人装備:ザック、登山靴、カッパ、ストック、初冬の服装(帽子・手袋、フリース、ジャケット)、 テルモスに熱いお湯、飲み水500リットル、昼食(お弁当・おにぎり・インスタントラーメンなど好みで用意)、行動食、飲み水
共同装備:ツエルト、ヤカン、ガスセット、水(コーヒー、みそ汁用)
枕木山・華蔵寺
華蔵寺は約1200年の歴史と伝統を持つ霊山であり禅の修行道場になっています。境内は静かでモミジやイチョウももう落葉してしまい、そのせいか華やかさはありませんでした。龍翔(りゅうしょう)山華蔵(けぞう)寺といい、通称「枕木山(まくらぎさん)」と言ってます。
華蔵寺入口には車を7~8台おける駐車場があります。長い石階段の先に怖いお顔をされた「不動明王」が待っていますよ。
参道の右斜面にどっしりと鎮座されています。大きな「不動明王(石仏)」は「ここはおれがお守りしている」とでもいいたそうに睨みをきかせておられます。華蔵寺の守護神でしょう。
展望台からの眺めは中海と大根島、遠くに弓ヶ浜(鳥取県)を見渡すことができます。大山は残念ながら雲の中。枕木山からの夜景が超~!奇麗~。若いカップルの「デートスポット」だそうで~~す。( ´艸`) 夕日も絶景ですよ。
メンバーの男性がここでテント泊して、夜景を<゜)))彡に一夜を楽しんだそうです。
枕木山下駐車場~澄水(しんじ)山分岐点
さて、今回の目的は枕木山から大平山までのハイキングです。華蔵寺駐車場から左方向に枕木山下の駐車場まで車で行きます。この舗装道路は澄水(しんじ)山まで続いていますが一般車が入る事は枕木山下の駐車場までだと思います。駐車場はかなり広く枕木山山頂はテレビ塔や茶屋があり、第一展望、第二展望からの大パノラマ。山陰随一の絶景。もちろん!「デートスポット」間違いないでしょうネ。( ´艸`)
駐車場入口を右方向へ登れば、枕木山山頂になります。
駐車場左側にトイレがあります。トイレはまじここのみです。大平山を下山するまで全くありません。トイレの利用は下山後、ソフトビジネスパーク島根か日帰り入浴の多久の湯 くらいです。
林道北山線の舗装道路をの~んびり、おしゃべりハイキングのスタートです。この道路を見る限り、トレッキングシューズか普通の運動シューズで歩けそうですが、澄水山からは本格的な自然歩道に変わり特に大平山は足首しっかりの登山靴の方が安全です!
道路脇には「野イチゴ」が赤い実をいっぱいつけていました。みんなは歩きながらイチゴ摘み、「うう~ん おいしいよ!」( ´艸`) 甘酸っぱいのと甘~~いのと頬張ると懐かしい味がしました。
レモンのような実を時々見かけます。「カラスウリ」の仲間だそうです。私たちは「カロロ」といい、もう少し小さい赤い実は知っていました。カラスウリのタネは大黒様に似ていることから「金運のお守り」としてお財布に入れておくといいそうですよ。黄色い実の方は「キカラスウリ」の基本種のチョウセンカラスウリでエイズに効く薬として注目されている植物です。
新しい道路工事のため、途中に「進入禁止」の鎖です。ここまでは車で入る事ができるのでしょうか? 横の隙間からさらに舗装道路を進んでいきます。この道路も中国自然歩道「林道北山線」です。
木々の間から眼下に見える町は、多分、千酌(ちくみ)町でしょう。そして日本海です。
林道北山線舗装道路の途中にある標識。「澄水山へ2.3Km 枕木山へ2.6Km」
振り返りみる枕木山(456m)はNHKと民放放送局のテレビ塔がある山です。島根半島東部に位置し北山山系では代表とされ古くから多くの人々に親しまれて来ました。この山頂からの眺めは山陰随一の絶景スポット。大パノラマからの朝日・夜景はバツグン!デートに訪れるカップルが多いのもうなずけます。
途中、舗装工事中の林道です。将来は「講武」まで車道が続くのでしょうか?
眼下に見える中海の中に松江市の西側になる大海崎(おおみさき)から大根島につながる堤防道路が細い線のように見えてます。昔は本庄町から船で大根島に行ってました。この道路ができてからは松江市から鳥取の大山に行くのがたやすくなりました。
林道北山線分岐(澄水山・三坂山・枕木山)
澄水山(しんじさん)へ1.5Km,三坂山(みかさやま)へ0.2Km,枕木山(まくらぎさん)へ3.4Kmの分岐点。島根半島の生い立ちも記されていますよ。島根半島は国引き神話の舞台として有名です。
澄水山方向への中国自然歩道でよく見かける「ムベ」アケビの仲間で食べられます。アケビよりタネが少なく、白い果肉が多いく素朴な甘さがあります。
珍しい「フユハナワラビ(冬花蕨)」とか「カンワラビ」という植物が沢山ありました。礼文島では「ヒメハナワラビ」という名前だそうです。
ここは、「国土交通省大阪航空局」のレイダー施設です。ここを回り込み進みます。
しばらくすると大平山への分岐です。右側が工事中、左側が大平山へ2.8Kmの舗装道路です。枕木山駐車場方向へは3.8Kmです。秋晴れの青空の下、楽ちんな道路歩きもこのコースならではですネ。
さらに進むと澄水山山頂と大平山への分岐点になります。 山頂は航空法により立ち入り禁止で鎖がかかっていました。竹やぶの中の歩道から大平山へ2.8Km。舗装道路が終わり、ここから本格的な自然歩道のはじまりです。
なんと! (*_*;! 澄水山にこんな場所があったとはマジ! 知りませんでした。恋愛スポット!「勘助物語」。
足軽の「勘助」と家老の娘「菊姫」の身分をこえた愛を貫き二人が暮らした澄水山(しんじさん)山頂の近くにある住まいの跡地です。これには(*_*) デートスポットはここにもありました。どんなカップルが来たのでしょうか (*_*;
松江市持田地区の住民で製作した短編映画の舞台となったのですね。持田の坂本上地区のバス停付近に駐車がありそこにも案内板があります。民家の間を登ると「勘助の道」の登山口があります。
澄水山分岐~大平山山頂~大平山登山口:新道トンネル(県道21号線)
この分岐の右側から大平山へ2.8Km さあ~!本格的なハイキングコース。竹やぶの入口に入ると一面野イチゴ畑。「タッパー 持ってくればよかった~!」と女性達の歓喜
落ち葉の道は丸木の階段で整備されています。丸木に足を置くのは滑りやすいのでまたぐようにして歩きましょう。ストックがあれば絶対にいいですね。
青空に里山の紅葉、そして遠くに日本海と隠岐の島です。よく見れば民家も見えてました。景色を楽しむにはこの季節がおすすめですね。
大平山へ1.9Km、東持田へ2.0Km、枕木山へ5.7Kmの分岐点です。まだまだ続くのんびりハイクキング。おじさん、おばちゃんの冷やかしまじりのおしゃべりも続いてます。
おなかがすいてくるとちょうどよい場所に木のテーブルが設置してありました。それぞれお弁当やおにぎり、みそ汁、みかん、柿、煮物などのおいしいものがいっぱい! コーヒーとお菓子も用意されています。登って来た登山者は「おいしそうですね~」と通り過ぎていきました。
私のお弁当はインスタントラーメンとべべ貝の炊き込みご飯のおにぎり。ラーメンは朝、ガラガラと熱湯させたお湯をテルモスに入れてきました。そのお湯を使い数分間ガスにかけただけで出来上がり。「ワア~ おいそうな匂いですね~」と登ってきた登山者に声をかけられた、「久しぶりのラーメンもいいなぁ~」( ´艸`)
べべ貝は夏、海に取りに行き、サッと湯がして貝の味とゆで汁の上澄みを冷凍しておいたものでご飯をたきました。寒くなりご飯が悪くなることも心配ないのでおにぎりにしました。ちょっ~と多すぎ( ´艸`)
ドリップコーヒーはテルモスのお湯で熱いコーヒーを飲めました。( ◜◡◝ )
お天気最高! おいしい空気をいっぱい吸ってしっかり歩き、おなかがペコペコで食べる。いつもの仲間と一緒に過ごすひと時は笑顔いっぱいのみんなです。\( ˆoˆ )/
分岐(大平山へ・滝空山・枕木山へ)~ 林道出合い(林道澄水山線)
大平山へ1.4Km、枕木山へ6.2Km,滝空(たきそら)山へはすぐそこです。分岐で一休みしている登山者に訪ねると「何もありませんでした」と回答でした。
左方向の大平山へは少しずつアップダウンがあり丸木の階段と落ち葉の登山道です。そして雑木林の水平動はず~~っと続きます。歩きやすい道ですが油断していると落ち葉に隠れた大きい石ころがあります。
落ち葉のフカフカした道を約1Kmほど歩くと舗装道路と車数台ある駐車場に出ます。島根町上講武の新道(しんみち)トンネル側と持田へつながる「林道澄水山線」と枕木山への林道北山線のであいです。林道北山線は途中工事中の所もあるので車で入る事はできないと思います。
ここの駐車場に車おいて中国自然歩道を楽しむ登山者が多く、5~6人の方とすれ違いました。穏やかな島根北山のおいしい所のみ、のんびりハイキングもいいですね。
大平山へ.9Km、枕木山へ6.7Kmの分岐です。駐車場に車置き大平山山頂へピストンするのもおすすめしたい。
さて、ここからが大平山登山。山頂への登りは丸木階段の急登から始まり!今までのんびりハイキングとは違い、登り下りの繰り返しが続きます。頑張りましょう!
あえぎながら登って行くと、「山頂~!」? 間違いそうな小さい広場で小休止!! その先にも長~い急登の登りが待ってまいす。Σ(T□T)
あと少しガンバ! 最後の登りかな~と、急登の階段をヨイショ!(´;ω;`)ウゥゥ そしたら青空がパア~ット目に入り大平山山頂(標高503M) 360度のパノラマです。\(^_^)/
山頂はベンチが3個あり目の前には松江の町と宍道湖。遠くに三瓶山が見えてます。この反対側は日本海を眺望。なんといいながめでしょう。どんな山でも登って来た者だけが見る絶景!
山頂でいただくお菓子は「中村屋の羊かん」コンビニで小さいサイズで売ってます。行動食にはもってこい!やさしい甘さがちょうど良いのです。疲れた時、コーヒーのおともにいいですよ。甘~い羊かんを頬張り遠くにみえる日本海からの風も心地よい。
さて! これからは下りの階段が続きますョ! よく整備されてますが急登な下りになります慎重に歩きましょう。
山頂での大休憩後の行動。ホットした体からすぐの急登な下りになります。慎重に降りていきましょう。濡れている落ち葉や丸木で滑らないように注意!
この下りはストックがあった方が楽です。サイドの丸木に手をおき、それを支えにドンドン一挙に下山です。新道(しんみち)トンネル側の大平山登山口からの登りは結構、大変に思えます。初心者向きでなく健脚向きですネ。
厳しい下りのあと、小休憩になる竹やぶの尾根歩き。ふ~ (*´∇`*)オツカレー そして右横に見え隠れする舗装道路は「林道澄水山線」です。
この分岐で講武へ4.0Km,大平山へ1.5Kmになります。講武ではなく分岐を左方向へさらに下山していきます。
途中の倒木で見つけた天然のキクラゲ、お日様で乾燥も十分です。メンバーの男性、持ち帰り中華料理店で調理してもらい酢豚をいただくそうです。ちなみにラーメン店のキクラゲは他国産の物です。国内産で天然ものは絶対においしい。
やっと秋のおわりの紅葉も見る事ができましたョ。
さらにその先、講武へ3.7Km,大平山へ1.8Kmの分岐を左方向へ下山します。ここからも急登の丸木階段の下りが続きます。
左右に曲がりながら階段を下山するとその先にコンクリートの登山道入り口が見えて来ます。そして、車道を走る車の音が聞こえてきました。この道路は県道21号線で新道(しんみち)トンネルの上のあたりです。
右方向に道路にそってさらに下山。ここから「太平山へ2.0Km」の標識があります。やはりここから大平山山頂は長い階段の急登な登りが続きます。健脚者コースです。
下山後、階段入口に簡単な青い「大平山登山の案内図」がありました。ちょっと見落としてしまいますネ。道路脇に車2~3台くらいは駐車できる場所があります。今回はここに車を1台デポしておき、その後、松江市本庄町の枕木山線から枕木山に車で向かいハイキングを楽しみました。
島根県の中国自然歩道には、ほかにもたくさんあります。大昔の人たちは山をこえて隣村にいっていた。その一部の枕木山から大平山をたどり日本海、宍道湖、中海、遠くに鳥取の弓ヶ浜、大山の絶景。勘助と菊姫の大恋愛の跡地、はじめて見るデートスポット、はじめて知る植物もありました。単独より、登山仲間やお友達と一緒に登山を楽しむ事をおすすめします。
アドバイス
◆枕木山~大平山コースはバスもありません。登山口と下山が別なためマイカー2台は必要です。単独よりパーティーの山行をおすすめします。
◆おすすめのコース
- 林道澄水山線駐車場から大平山ピストン
- 駐車場から澄水山へのハイキング
- 持田・坂本町から勘助の道登山
◆下山後の入浴先:日帰り入浴「 多久の湯 」